近年、保育施設で園バスへの置き去りによる痛ましい事故が続いたことを受けて子どもたちに緊急時のクラクションの鳴らし方などを教えておくという取り組みが全国的に行われました。
天童でも昨年度、始めてこの訓練を実施しています。
また、送迎バスに『置き去り防止安全装置』を設置する取り組みも一気に進み、天童でも今年度園バスにこの装置を設置いたしました。
そして、園外保育で園児がバスに乗車する機会を捉えて、その都度、安全装置の場所と使い方を確認するようにしています。
ただ、災害時にむけた避難訓練もそうですが、事故は園のなかだけで起こるとは限りませんし、安全装置が故障することも考えられます。
そこで今年度も改めてクラクション訓練を実施することにいたしました。
園庭に二台の園バスと園長先生の普通車が並んでいます。
運転手の宇津宮先生と法子先生のお話を聞いた後は早速三台の車を移動しながら、安全装置・クラクションの位置、緊急時の押し方を確認していきます。
年少さん・年中さんにとっては普通車のハンドルでもとても高い位置にあり、ちょっと押したくらいでは鳴らすことができません。
立ち上がって全身で押すことでやっと鳴らすことができました。
さすが年長さん達は片手で鳴らすことができます。
クラクションを鳴らすには運転席まで移動していく必要がありますが、年少さん達にとって後ろの座席から前に移動していくには園庭のアスレチックで遊ぶときのように大きく身体を動かす必要があります。
そしてやっと運転席にたどり着きましたが、園バスのクラクションは普通車以上に押すのが大変です。特に年少・年中さん達は上半身全部の力をつかったり、お尻からハンドルに座ったりしてやっと鳴らすことができました。
最後に園長先生からのお話です。「『もしも』が起こってはいけないのだけれど、何ごとも一度やって慣れておけば、もしものときも落ち着いてどうしたらいいか考えることができます。園でのことだけでなく、お出かけしたときでも、小学校に行ってからも、もしものときに無事に過ごせるよう、これからも色んな練習をしていきましょう。」
今日は久しぶりの取り組みでしたが、園バス乗車の際のつどの確認で意識できている園児も多く、真剣に取り組むことが出来ました。バスを園庭に移動してサポートしてくださったバスの先生方ありがとうございました。
事前の問い合わせにご助言をいただきました古賀交番の皆様、取り組みの説明に回ったときに快く受け入れてくださった地域の皆様、本当にありがとうございました。