てんのわらべ

天童幼稚園・天童保育園(認定こども園 長崎市古賀町1553-5)の子どもたちの毎日をお届けします

避難訓練(クラクション訓練)

園庭に園バスと園長先生のお車が入ってきています。いったい何がはじまるのでしょうか?

報道されているように保育施設で痛ましいバスの事故が続いたことを受けて子どもたちに緊急時のラクションの鳴らし方を教えておくという取り組みが全国的に進んでいます。

園バスの運行においては細心の注意を払っていますが、万が一の不測の事態に備えること、また車中に取り残されるということは公共交通機関等でも可能性がゼロではないことを踏まえて、天童でもクラクション訓練を実施しました。

最初に、運転手の宇津宮先生から「車に閉じ込められたときにどうしたらよいのか」をお話していただきました。

お話のあとはさっそく訓練の始まりです。まずはバスの中で窓を叩いて手を振って、大声をあげて、通りがかった人に気づいてもらえるようにアピールする練習です。

年長組のお兄さん・お姉さん達は「こうすればバスの扉を開けることができる」という方法も習いました。

そのあとは三台の車に分かれて、次々と交代しながら、三つの車種のクラクションの場所を全部確認していきます。

そして、バスでも乗用車でも子どもたちは普段は後ろの座席に座っていますからまずは運転席まで移動しなければいけません。

大型バスならすぐ移動できますが、中型のハイエースだと乗り越えるのも大変です。でもさすが年長組さんはぐいぐいとバーを乗り越えてあっという間に運転席にたどり着いてクラクションを確認することができました。

年少・年中組さん達もしっかり後部座席から運転席にたどり着いてちゃんとクラクションを鳴らすことができました。

そして一番大きな園バスでは、全身の力を使ってクラクションを鳴らす練習をしました。手のひらだけでなく、全身の力を使って押していきます。


年中組さん・年少組さんではなかなか鳴らないこともありましたが、そのときは胸から抱きついたり、後ろを向いてハンドルに座ってしまったり、しっかりと音が出るまで色々工夫していきました。

最後に園長先生からのお話です。

今日、子どもたちが練習したことは普段は「やってはいけないこと」「怒られてしまうかもしれないこと」で、もしものときにも「していいのかな?」と不安になるかもしれません。でも、もし自分たちが閉じ込められたときに大事なのは「自分たちがそこにいる!」と気づいてもらうことで、そんなときに子どもたちがクラクションを鳴らすことを怒る大人はいないこと「よくやりました!」と褒められることだから安心して鳴らして良いんだというお話をいただきました。

今日は初めての取り組みでしたが、報道を知っている子どもたちも多く、とても真剣に取り組むことが出来ました。バスを園庭に移動してサポートしてくださったバスの先生方ありがとうございました。

事前の問い合わせにご助言をいただきました長崎県警交通課、地域課、古賀交番の皆様、急な取り組みの説明に回ったときに快く受け入れて下った地域の皆様、本当にありがとうございました。

今日お休みだった子どもたちも別の日に練習するとともに、また改めて練習の機会を作り、安全対策を日々見直していきたいと思います。